バルセロナ休日を終え、
今日からピレネー山脈越えてアンドラへ向かうコースに入る。
久しぶりの休みを満喫したチームは体力万全の走りを見せ続ける。
この日何も知らずソルソナを目指し大きな峠を超える。
天候も恵まれ景色も最高に素敵な山並みだった。
小休憩もユックリとりながら・・・
キャンパーの中で一途さんから一本の電話が入る。
私は言葉をなくし・・・。
無線で勝さんに報告するのかどうか???
バルセロナのホテル前にて、
全員のパスポートが盗まれる。。。。
パスポートが入ったバック・パソコン・現金と。
一瞬の隙(10秒間くらい)狙ったグループの出来事でした。
どうしたらいいのか?
チームにいつ言えばいいのか?
これからどうなるのか?
ツールは終了なのか?
沢山の問題が頭をグルグルと・・・。
2回目の休憩の時に勝さんへ報告をした。
勝さんはビックリしすぎて言葉がでない。。。。
けど、
次の行動を一瞬で考え、気持ち切り替え一途さんの帰りと報告を待った。
きっと不安になったに違いない。
でも、
そんな姿は見せず、笑って近くの自転車屋さんを見つけては走る事だけを考えていた!
“パスポートがなかったらどうなるの?”
っていいながら、
勝さんは・・・
“一途が無事ならそれでいい。みんな居るから大丈夫!
ツール・ド・ヨーロッパは終わらないし終わらせない!”
そういいながら
ソルソナのHotel La Freixeraを目指した。
ホテルに着いてチームに報告。
一瞬空気はどんよりとなったが、
皆の考えと協力があって、
走り続けることと、移動しながらパスポート再発行への手続きを考えた。
ホテルに着いて近くの写真屋さんにて顔写真を撮影しそれぞれ大使館や総領事館で再発行の手続きが行程に追加されていった。
一途さんは1人でバルセロナに残っていたため、
免許書も盗難にあったので運転もできず、
私たちはを一途さんを迎えに
キャンパー前田さんは車を飛ばし・・・
バルセロナまで戻った。
一途さんの顔をみた勝さんの表情は今までにない笑顔で一途さんの肩をポンポンと・・・
“無事でよかった”
一途さんのうるうるとする目には・・・。
私も涙が止まらず・・・
不安だった気持ちが吹っ飛んでいった。
帰りの車内では盗難に関して何も触れず、
タケさんのおしゃべりで場を盛り上げてくれた。
無事、
ソルソナに戻り・・・
時間は深夜を過ぎ
ホテルに到着しアシスタントの私たちは朝を待った。
朝ホテルにてツールメンバーが揃い、
これからの行動を話、ソルソナの街を出発した。
とても素敵な街で古い城の建物と・・・
ゆっくり過ごせなかったけど、また訪れたいな〜と又私の思い出の街となりました★
★バルセロナの休日は次にアップします★
お楽しみに♥
hirono